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2018年2月13日 火曜日

「咳」

以前、講演会に参加していただいていた皆さんに、これまで経験したことのある症状について質問させていただいたことがあります。
「下痢したことがある方」「頭が痛くなったことがある方」「胃が痛くなったことがある方」などなど。
これらの質問のなかで、全ての方が共通して経験されたことのある症状はたったの一つだけ、それは「咳」でした。

皆さまはいかがでしょうか?

急いで食べてむせる。風邪をひく。煙を吸って咳をする。といったようにこれまでの人生の中で「咳」をしたことがない方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
それほど「咳」は一般的な症状です。

肺は唯一「外界」と常につながっている臓器です。空気だけでなくいつもホコリや微生物などの異物にさらされています。これら異物を肺に侵入させないために、私たちは「咳」をするのです。
そう考えると「咳」はとても大事な働きをしていますよね。

でもこの「咳」も長引けば大変です。1度咳をすると約3kcal体力を消費すると言われています。ひどい咳風邪をひいてしまうと1日100回は咳をすることもあるのではないでしょうか。となると1日300kcalも消費することになります。ご飯お茶碗1杯分で約200kcalですから、咳だけで相当体力を使ってしまいます。これをスタッフに言うと「私も咳しようかな・・」なんて声も聞こえてくるのですが、患者さんにとっては大変なことです。

長引く咳のために、気分が落ち込む、胸が痛い(実際肋骨が折れてしまうこともあります)、食欲がなくなる、夜ねられないなど、咳が長引くことで生活の質が落ちてしまうことが幾つかの研究でわかっています。

咳はともすれば軽く見られがちな症状ですが、実に様々な病気が原因になります。
クリニックに訪れる方の多くはしっかり治療すれば良くなる病気ですが、中には結核や肺炎など緊急を要する病気のこともあります。

放っておけばいずれ治る、と思わずに咳が2-3週間以上続くようであれば医療機関を受診いただけたらとおもいます。

少しでも皆さまの元気な毎日のお手伝いができましたら嬉しいです。

いろいろな人、いろいろな想い
みんな、そらでつながっている。
どんなそらにも陽が差しますように・・